【大橋彩香のドイツ留学レポート】vol.2

3月のドイツはまだ厳しい寒さが続いていますが、少しずつ日が延びてきました。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

 

私は2月20-23日にオーストリアのウィーンで開催された62nd Annual Meeting of the Society of Thrombosis and Haemostasis Research

(以下GTH)という国際学会に参加しました。

 

ウィーンは私が住んでいるドイツ・ギーセンから車でアウトバーン

(日本の高速道路のようなもので速度無制限区間があることで知られています)を南へ9時間ほど行ったところにあります。

 

 上の写真はGTHの会場であるMESSE WIENです。ここでは世界各地から集まった血液分野の研究者達が4日間にわたり口演、

 ポスター発表、討論を行い日々の研究成果を発表しました。

 私は腫瘍および血管内皮細胞から放出されるRNase inhibitor (RI)の制御およびRIの細胞外活性についての研究結果を発表しました。

 

 RIは様々な腫瘍および血管系細胞によって産生、分泌されているRNasesと結合することでRNAの分解や酸化ストレスから

 細胞を保護しています。これまでの研究から細胞外RIは腫瘍および血管細胞からのストレス条件下で顕著に放出され、

 RNasesとの相互作用によって血管恒常性に影響を及ぼし得ると考えています。

 今回の学会では多くの研究者の方々とお話をすることができ、大変勉強になる貴重な経験をさせていただきました。

音楽の都として有名なウィーンには街の至る所に音楽家達の足跡、また彼らを保護し支えた王家の歴史が残っています。

 

左の写真はウィーンで最も人気のある観光スポット、シェーンブルン宮殿です。この宮殿はわずか6歳のモーツァルトが皇帝の前で演奏し称賛されたことでも有名であり、オーストリア・ハンガリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后、エリーザベト皇后も暮らしていました。

 

彼女はシシイの愛称でオーストリア国民に愛されており、お土産には彼女を扱ったものが多数取り揃えられ、その人気のほどがうかがえます。

 

学会の合間の限られた時間でしたが、ウィーンの街を観光した中で私が最も印象に残っているのが左のオーストリア国立図書館です。

 

観光地として上記のシェーンブルン宮殿ほど有名な場所ではありませんが、まるで映画の世界に入り込んだかのような幻想的な空間に思わず息を呑んでしまいます。

壁を覆う無数の本が作り出す重厚な世界は本好きの私にはたまらない場所でした。

 

 ウィーンは歴史溢れるとても素敵な街ですが、この時期は雪に覆われた氷点下の世界。十分な防寒対策でお出かけください。


【大橋彩香のドイツ留学レポート】vol.1

先端血液検査学分野 博士課程所属の大橋彩香です。

私は2016年12月から2年間の予定でドイツ、ヘッセン州のギーセンにあるJustus-Liebig Universität (JLU)に留学しています。

JLUは1607年に設立され、医学部、獣医学部をはじめ、数学、法学部など11の学部に約28000人の学生が所属しています。

日本人はあまりいませんが、120以上の国からの留学生や研究者を受け入れています。

 左の写真は私が所属している生化学教室がある建物です。

この建物のすぐ裏に大学病院があり、臨床とも直結した最先端の研究が行われています。豊富な研究設備と優秀な研究者の方々のアドバイスを受けながら、充実した研究生活を送っております。

 

ギーセンは大学都市として発展した町で、町のあちらこちらに大学の関連施設があります。そのため学生を始め大学関係者が人口8万人の内、

約半数を占めています。

また、多くの著名な科学者の縁の地とも知られ、JLUで教鞭をとっていたX線の発見者のレントゲンの墓地もギーセンにあります。

 

フランクフルトから電車で1時間のギーセン駅前には数学博物館があり、子供から大人まで数学を楽しめるように工夫された実体験型の博物館です。

身近なものがいかに数学的にできているのかなど、気軽に楽しく数学に接することができます。土曜日、日曜日と休みのお店が多いドイツですが、この博物館は休日も営業しているので観光に最適です。

 

 

町の中心部であるBerliner Platzでは毎年11月から12月にかけてクリスマスマーケットが開催されます。特設のステージやスケートリンク、様々な屋台など多くの人で賑わいます。寒い夜空の元で飲むグリューワインは心身ともに温めてくれるドイツの冬を代表する飲み物です。

 

魅力溢れるドイツでの生活を今後も報告させていただきます。

よろしくお願いいたします。