【短期海外研修レポート in 台湾】

 

学部4年の呉詩星が台湾での短期海外研修レポートをお送りいたします。

 

私は8月21日から30日の10日間にかけて、台湾の台北医学大学にて短期研修を行いました。

この研修は医科歯科大の保健衛生学科が長期休暇中に提供している短期海外研修の一つで、各国の医療事情を視察したり、

受け入れ先の学校で現地の学生と交流をしたりします。台湾でのプログラムは今年から新たに始まったものです。

私は台湾には行ったことがなかったのと、保健衛生学科にとって初めてのプログラムであったという「二つの初めて」に

ワクワクしながら渡航しました。

 

GOSCE臨床スキルトレーニングセンターを見学
GOSCE臨床スキルトレーニングセンターを見学

いざ着いてみますと、台湾は医療が発達しており、病院は日本の大病院と変わらないような設備が整っていました。研修初日は台北医学大学の紹介、並びに大学院生4名による研究内容紹介がありました。

 

2日目の午前は、食品の安全性を検査するセンターの見学と、5名の教授、副教授による研究内容の紹介がありました。午後はGOSCE(ゴスキー)という臨床スキルトレーニングセンターや幹細胞センター、生殖医学センターを見学させていただきました。

 

3日目は附属病院患者の検体を保存するバイオバンク、高度な分析が可能な装置を多数保有しているコアファシリティーセンター、附属病院検査部、健診センターを見学しました。

特に印象的だったのは、大学の研究施設は医科歯科より立派で、コアファシリティーセンターでは機械の使い方を知らない学生にも施設のスタッフが一から使い方を教えているという点です。

 

土日をはさみ、週明けからは3日間はCRISPR/Cas9という狙った遺伝子を編集することができる技術を主に使用している研究室にて、その技術を学びました。たった3日間という短い期間では、自らデザインした塩基配列をもったDNAを作ることは間に合わないのと、

私がCRISPRについて初心者であったため、この3日間はその技術の原理とどのように狙いたい遺伝子を探し注文するかを学ぶに

留まりましたが、分子生物学的知識を多く学ぶことができました。また、残念ながら台北医学大学では、私が日本で行なっている

EBウイルスに関する研究を行なっている人はいないそうです。 

 

日本の宗教についてプレゼン
日本の宗教についてプレゼン

お世話になった台北医学大学は私立の医療系単科大学です。

驚くべきことに台湾では私立の医療系大学であっても授業料は年間30万円、

国公立なら年間15万円という破格の学費で大学に通えるのだそうです。

政府が教育に多くの予算を回していると聞きました。台湾は私立の大学ですら

日本の国立大学より学費がずっと安いことに衝撃を受けました。

 

その代わりに国家試験はとても難しく問題数も多いのです。

台湾は日本と同じように臨床検査技師という国家資格があります。

日本の国家試験の合格率は80%ほどですが、台湾ではなんと20%!!

台北医学大学は優秀な学校なので合格率はさらに高いのですが、それでも50%です。私の台湾の友達は「親にはアルバイトを禁止されている。アルバイトすると勉強がおろそかになると思われているから」と言っていました。

仲良くなった台湾の学生さんたちと士林夜市にて
仲良くなった台湾の学生さんたちと士林夜市にて

 

温かく迎えてくださった先生方、毎日学内外を案内してくれた台湾の学生は忘れられません。先生方はフランクで話しやすく、どんな質問にでも答えてくれ活発な会話ができました。

 

学生たちはパワフルかつ賑やかで、医科歯科生が泊まっていた寮の部屋に遊びに来てくれることもありました。一緒に美味しいものを食べたり、お互いの国のトランプゲームを紹介しあったりして、学業以外でも大いに盛り上がり、とても仲良くなることができました。

9月の下旬には今回関わった学生たちが本学を訪問するので非常に楽しみです。


【大橋彩香のドイツ留学レポート】vol.5

 

暑さのピークも過ぎ、半袖では肌寒く感じる季節がやってきたドイツですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

 

前回のレポートで報告させていただいた、酸化ストレスにさらした細胞におけるRNase inhibitor (RI)のタンパク質発現の結果が出たので報告させていただきます。以前使用した低酸素培養機では酸化ストレスにさらされた細胞における血管内皮細胞増殖因子(VEGF) の

タンパク質発現には変化が見られず、別の培養機を用いてサンプルを作成し直しました。

 

その新しいサンプルを使用して再度VEGFのタンパク質発現をウエスタンブロッティングで確認したところ、

酸化ストレスにさらされた細胞とそうでない細胞との間でVEGF発現に有意な差が見られ、このことからようやく求めている

低酸素濃度を作り出すことができたと確認でき、この新しいサンプルが使用できることが証明されました。

 

このサンプルを用いてRIのタンパク質発現を調べたところ、酸化ストレスによって発現に差が見られ、ようやく予想通りの結果を得ることができました。長い時間がかかってしまいましたが、ようやくここまでくることができてとても満足しています。

この瞬間があるから研究活動はやりがいがあり面白いと思いました。

 

夏季休暇を利用して大学の同期である小柳明日香さん(写真左)がドイツに遊びに来てくれました。彼女とは学部の1年生の頃からの友人であり、今でも連絡を取って仲良くさせてもらっています。実際に会うのは久々でしたが、変わりなく元気な様子を見て、友人との楽しい時間を過ごすことができました。

 

今回は一緒にミュンヘンを中心に、ドイツの代表的な観光地であるノイシュヴァンシュタイン城に行ってきました。ノイシュヴァンシュタイン城は1869年から1886年にかけてバイエルンの王、ルートヴィヒ2世によって建てられた中世風騎士城の様式を持ったお城であり、シンデレラ城のモデルとも言われている美しいお城です。

 

山の斜面に建てられたこの城は白く清楚な外観とは裏腹に、内装は豪華絢爛で、細部に至るまで細かな装飾が施されています。また、大変博識で知識的であったルートヴィヒ2世の多彩な知的好奇心が、城のデザインに反映されており、これまで見てきた歴史的建造物の中で一番素敵だと感じました

 

このような素晴らしい城をデザインしたルートヴィヒ2世に興味を持ち、

ガイドさんにお話を聞いたのですが、王という絶対的な権力を持つ立場とは裏腹にその生涯は孤独に満ちたものであり、その孤独から逃れるため、自分の存在を示すためにもこの城を建てたのではないかと考えました。

 

城の内部は残念ながら撮影禁止だったのですが、ぜひ一度は足を運んで王の暮らした城内を見ていただけたらと思います。


【第13回 日本臨床検査学教育学会学術集会レポート】

 

先端血液検査学で卒業研究をしている学部4年の呉詩星です。

8月17日(金)から19日(日)の3日間、札幌で行われました第13回日本臨床検査学教育学会学術大会に参加させていただきました。

この3日間の札幌の気温は20度前後で、また初日は風も強く、夏の軽装で行ってしまったもので寒い寒いと何度も叫びました。

急遽買ったあったかインナーウェアが大変役に立ちました。 

演者として学会に参加したのは初めてです。スライド作りの段階から学会で用いるスライドは今まで作ったことのあるカジュアルなものとは全く形式が異なることを知ったり、練習時には難しい病名に口が回らなかったりと、時々大変な時はありました。

 

私はプレゼンテーションで過度に緊張する方ではないのですが、今回はポインターを持つ右手が発表中ずっと震えていました。しかしミスなく無事に発表を終えることができ、ほっとしています。賞をとることができなかったことが唯一悔しい点ですが、他の学生の発表から学び、次回学会で発表させていただける機会がありましたら活かして参りたいです。

 

また、他校の学生による発表の中には内容が高度で理解が追いつかないものもあり、アカデミックで専門的な内容のプレゼンテーションをその場で なるべく多く理解することがこれからの私の課題であるとも感じました。

 

さらに、本学会では臨床検査技師を養成する学校として、大学、短期大学、専門学校という多様なバックグラウンドをもつ学生や先生が多数参加しており、大学のことしか知らない自分にとって視野を広げる大変よい機会となりました。

特に昭和医療技術専門学校の山藤賢先生によるご講演の、臨床検査技師は医療人として「感じる心」、「察する力」が求められているという内容が強く印象に残っています。

 

現在、臨床検査学に関する専門的な知識や技術、また私が行っているEpstein-Barrウイルス陽性T,NK細胞腫瘍に関する研究手法や知識を学ぶことが、私の大学生活の大部分を占めます。そのような生活が長く続き、医療人としての心を鍛える意識が徐々に薄れていっている中、豊富な知識や優れた技術のみならず、患者さんの気持ちを感じることのできるような「人としての心」があってこそ医療は行えるのだと、山藤先生のご講演で改めて認識させられました。

 

そのためにどのようなことを先生の学校では指導しているのかと質問をしたところ、「感想文を書きなさい。考えたことではなく感じたことをそのまま書きなさい。感じたことに正解不正解はない。」というお答えをいただきました。

このような大きな会で質問をしたことも初めてのことでありますが、講演者に対して質問をするというここ半年程の私の目標は今回達成され、講演に対して受け身であった自身から脱することができたのは今回の収穫でもあります。

まだまだ駆け出し者の私ですが、より高みを目指し日々精進して参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 


 

2018年度先端血液検査学で卒業研究をしている立石萌です。

同じく一緒に卒業研究をしている呉さんとともに、8月17日(金)から北海道大学で開催された第13回日本臨床検査学教育学会学術大会に参加いたしました。北海道に到着した時の気温は19℃で、この季節らしからぬ気温に耐え切れず、呉さんはヒートテックを求めてユニクロまで買いに走っていました。 

日本臨床検査学教育学会学術大会は3日間あり、私たちが発表したのは

2日目でした。私は人前でしゃべると緊張して震えてしまうことも多く、今回も例にもれず、発表前は緊張のし過ぎで腕の血管がバクバク動いているのがよく見えました。

しかし、いざ発表する時になると、繰り返しの

練習や当研究室准教授の新井先生の度重なるご指導のおかげか、

何とか滞りなく終えることができました。

 

頂いた質問は自分が予想していないことばかりで自分の知識の狭さ、

未熟さを痛感しましたが、逆に今後の研究へのヒントになるものも多く、大変参考になりました。

 

当研究室で研究しているEpstein-Barr(EB)ウイルスについてはまだまだ知らない方も多く、また、EBウイルス自体についても解明されていないことが多いため、なかなか説明することも難しく、これからの研究やEBウイルスの周知に、より一層力を入れていきたいと思いました。 

 

今回の学会では、他大学の学生の発表も見ることができました。なかには、理解が難しい高度な研究をしている学生もいたため、聞いていて追いつけない事柄も多かったです。

じっくり聞けばわかることかもしれませんが、7分という短い間で自分の研究の背景や結果を伝えることがいかに難しいことか、自分の発表だけではなく、他の学生を通してもわかりました。

 

また、スライドやプレゼンテーション、質問への受け答え方など、自分の発表に足りなかった部分を省みることができ、今後の課題として改善していきたいと思います。

今回のように、公の場での発表という体験は今までになく、ひどく緊張しましたが、今行っている自分の研究の成果を発表する、また、他大学の同学年の学生が何を研究しているかを知る良い機会であったと思います。

 

このような貴重な機会を下さった学術大会関係者の皆様、学会参加にあたって出資してくださった東京医科歯科大学の先生方、発表に際してお忙しい中ご指導くださった先端血液検査学准教授の

新井先生に深く感謝します。この経験をもとに、今後の研究活動に精進してまいりたいと思います。

 

 


 

【大橋彩香のドイツ留学レポート】vol.4

 

ワールドカップもいよいよ終盤にさしかかってきましたね。

日本もドイツも残念でしたがとても良い試合で、研究室のメンバーと一緒に観戦して盛り上がっていました。

今回はここ数か月間悩まされてきた研究に関する問題がようやく解決へと向かい始めたので、

そのことについてお話させていただこうと思います。

 

現在、私は「腫瘍および血管内皮細胞から放出されるRNase inhibitor (RI)の制御およびRIの細胞外活性」についての研究を行って

おります。これは以前発表した「血管恒常性に関与するRNase、RIの血球および血管内皮細胞における発現と局在」の論文内容を

発展させたものであり、RIに焦点をおいたものです。

 

RIは様々な腫瘍および血管系細胞によって産生、分泌されているRNasesと結合することでRNAの分解や酸化ストレスから細胞を

保護しており、今は酸化ストレス下におかれた細胞のRIの発現をみています。

細胞を酸化ストレスにさらすために低酸素培養機を使用しているのですが、この培養機に振り回されてきました。

 

使用し始めた当初から培養機のディスプレイが点滅して入力した文字が見にくかったり、電源が入らない時があったりなどと

不安要素がありました。そのため使用する際は低酸素状態が作られていることを確認するためインディケーターを使用したり、

低酸素状態によって発現が影響を受ける血管内皮細胞増殖因子 (VEGF) のmRNA発現も同時に調べました。

 

インディケーターは酸素濃度が一定以下になると色が変わるシンプルなものではありますが、変化が見えましたし、

VEGFのmRNA発現にも影響を見ることができたので、培養機は求める低酸素状態を作れていると判断して実験を進めていきました。

しかし、ウエスタンブロッティングでタンパク質発現を調べた際に、VEGFの発現に影響が見られなかったことから

培養機への疑念「求める低酸素状態を作れていないのではないか?」が浮かび上がってきました。

 

しかしmRNA発現には影響が見られていたため、まずはウエスタンブロッティングの手技や使用している試薬の状態に問題がある

可能性を考慮して試行錯誤したのですが、状況は一向に改善せず、指導教官との度重なる話し合いの結果、

「培養機はある程度酸素濃度を下げることには成功してはいるものの、求める環境を作ることはできていない」との結論に至り、

他の培養機を使用して一からサンプルを作成し直すことになりました。

 

この結論に達するまで長い時間がかかりましたが、新しい培養機で作成したサンプルではVEGFのmRNA発現の影響が

以前よりも顕著にでたので、これから行うタンパク質発現の結果にも期待が持てます。

 

結果的に同じ実験を繰り返すことになり、時間も試薬も余分に使うことになってしまいましたが、これまで培ってきた手技などは役立つためスムーズに実験を進めることができるとポジティブに考えてやっていこうと思います。

研究活動は思うように進まないことも多々ありますが、そういった困難も含めて楽しんで研究を行っています。

 

ラボの長であるProf. Klaus T. Preissner (写真中央(私)の右隣のサングラスをかけている男性)、直接指導していただいているDr. Silvia Fischer(Prof. Preissnerの右後ろの金髪の女性)はじめラボのメンバーにはいつも沢山のアドバイスをいただいて研究を進めることができています。

温かい環境で支えていただけることに感謝の気持ちを持ってこれからも頑張っていこうと思います。

 


【大橋彩香のドイツ留学レポート】vol.3

 

 今回は昨年2月と3月に友人と観光で訪れた世界遺産ケルン大聖堂のある街、ケルンについて紹介させていただきます。

 ケルンはドイツ西部に位置する大都市であり、フランクフルトからICEもしくはICという特急で1時間半ほどで行くことができます。

 

最初にケルンを訪れたのは、毎年2月に行われるカーニバルを見に行くためでした。ケルンのカーニバルはデュッセルドルフ、マインツと共にドイツ三大カーニバルに数えられています。

 

町は様々な仮装をした人々で賑わっており、日本でもおなじみのピカチュウやマリオなどの姿も見られました。

この時期、カーニバルの混雑のためか大聖堂の拝観および塔への入場は中止されており、聖堂内の見学をすることができませんでした。

 

そこで翌月、大聖堂内を見学するため再びケルンの地へと足を運びました。

写真中央に見えるのがライン川です。この川を中心として市街地が広がっています。

左手奥に見える2つの塔のある建物がケルン大聖堂で、観光の拠点として

多くの観光客で賑わっています。

 

周辺には土産物屋をはじめ、ルイヴィトンなどのブランドショップ、また元祖オーデコロンとして有名な4711(ケルンの水)などお洒落な店が並んでいます。

 

ケルン大聖堂はケルン中央駅のすぐ目の前にあります。そこからライン川を渡ったところには街を見渡せる展望台があり、写真のような風景を楽しむことができます。

ゴシック様式のケルン大聖堂は塔の高さが157メートル以上もある巨大な建築物で、間近から大聖堂を見上げるとその壮大さに圧倒されます。

 

また、その大きさゆえに近くからでは全体を写真におさめることは困難でした。大聖堂内部の拝観は基本無料で、美しいステンドガラスに照らされた荘厳な雰囲気を味わうことができます。

 

塔への入場は有料で、狭く長い階段をひたすら上る必要があります。

これが非常に大変で途中に休憩できる場所もほぼないため、

みんなくたくたになりながら上っていました。

運動靴、軽装で行くことをお勧めします。また、飲み物は必須です。

 

頑張って上りきった先には美しいライン川とケルンの街並みを一望することができるので、ぜひ一度は挑戦してみてください。


【大橋彩香のドイツ留学レポート】vol.2

 

3月のドイツはまだ厳しい寒さが続いていますが、少しずつ日が延びてきました。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

 

私は2月20-23日にオーストリアのウィーンで開催された62nd Annual Meeting of the Society of Thrombosis and Haemostasis Research

(以下GTH)という国際学会に参加しました。

 

ウィーンは私が住んでいるドイツ・ギーセンから車でアウトバーン

(日本の高速道路のようなもので速度無制限区間があることで知られています)を南へ9時間ほど行ったところにあります。

 

 上の写真はGTHの会場であるMESSE WIENです。ここでは世界各地から集まった血液分野の研究者達が4日間にわたり口演、

 ポスター発表、討論を行い日々の研究成果を発表しました。

 私は腫瘍および血管内皮細胞から放出されるRNase inhibitor (RI)の制御およびRIの細胞外活性についての研究結果を発表しました。

 

 RIは様々な腫瘍および血管系細胞によって産生、分泌されているRNasesと結合することでRNAの分解や酸化ストレスから

 細胞を保護しています。これまでの研究から細胞外RIは腫瘍および血管細胞からのストレス条件下で顕著に放出され、

 RNasesとの相互作用によって血管恒常性に影響を及ぼし得ると考えています。

 今回の学会では多くの研究者の方々とお話をすることができ、大変勉強になる貴重な経験をさせていただきました。

音楽の都として有名なウィーンには街の至る所に音楽家達の足跡、また彼らを保護し支えた王家の歴史が残っています。

 

左の写真はウィーンで最も人気のある観光スポット、シェーンブルン宮殿です。この宮殿はわずか6歳のモーツァルトが皇帝の前で演奏し称賛されたことでも有名であり、オーストリア・ハンガリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后、エリーザベト皇后も暮らしていました。

 

彼女はシシイの愛称でオーストリア国民に愛されており、お土産には彼女を扱ったものが多数取り揃えられ、その人気のほどがうかがえます。

 

学会の合間の限られた時間でしたが、ウィーンの街を観光した中で私が最も印象に残っているのが左のオーストリア国立図書館です。

 

観光地として上記のシェーンブルン宮殿ほど有名な場所ではありませんが、まるで映画の世界に入り込んだかのような幻想的な空間に思わず息を呑んでしまいます。

壁を覆う無数の本が作り出す重厚な世界は本好きの私にはたまらない場所でした。

 

 ウィーンは歴史溢れるとても素敵な街ですが、この時期は雪に覆われた氷点下の世界。十分な防寒対策でお出かけください。


【大橋彩香のドイツ留学レポート】vol.1

先端血液検査学分野 博士課程所属の大橋彩香です。

私は2016年12月から2年間の予定でドイツ、ヘッセン州のギーセンにあるJustus-Liebig Universität (JLU)に留学しています。

JLUは1607年に設立され、医学部、獣医学部をはじめ、数学、法学部など11の学部に約28000人の学生が所属しています。

日本人はあまりいませんが、120以上の国からの留学生や研究者を受け入れています。

 左の写真は私が所属している生化学教室がある建物です。

この建物のすぐ裏に大学病院があり、臨床とも直結した最先端の研究が行われています。豊富な研究設備と優秀な研究者の方々のアドバイスを受けながら、充実した研究生活を送っております。

 

ギーセンは大学都市として発展した町で、町のあちらこちらに大学の関連施設があります。そのため学生を始め大学関係者が人口8万人の内、

約半数を占めています。

また、多くの著名な科学者の縁の地とも知られ、JLUで教鞭をとっていたX線の発見者のレントゲンの墓地もギーセンにあります。

 

フランクフルトから電車で1時間のギーセン駅前には数学博物館があり、子供から大人まで数学を楽しめるように工夫された実体験型の博物館です。

身近なものがいかに数学的にできているのかなど、気軽に楽しく数学に接することができます。土曜日、日曜日と休みのお店が多いドイツですが、この博物館は休日も営業しているので観光に最適です。

 

 

町の中心部であるBerliner Platzでは毎年11月から12月にかけてクリスマスマーケットが開催されます。特設のステージやスケートリンク、様々な屋台など多くの人で賑わいます。寒い夜空の元で飲むグリューワインは心身ともに温めてくれるドイツの冬を代表する飲み物です。

 

魅力溢れるドイツでの生活を今後も報告させていただきます。

よろしくお願いいたします。